Children Of Bodomアルバム感想

フィンランド出身。デビューアルバムからトントン拍子に人気と地位を獲得してゆき、遂に4thで
メロデスの最高峰に登り詰めたバンド。05年9月発売の5thも含めて、段々とネオクラシカルからヘヴィロック路線へと
移行していているのも興味深いところ。アレキシ・ライホの構築されたギターソロの数々は必聴。




1.Hatebreeder
2.Children of bodom
3.Downfall
4.Towards dead end
5.Warheart
          /9曲
Hatebreeder 92
1999年 2ndアルバム

メロデスの大傑作!
ひたすら吐き捨てるような発声での歌唱法によって展開されるヘヴィメタルのジャンルが「デスメタル」と呼ばれ、そこにもう少しメロディアスな含みを持ち、聴きやすくなったジャンルは「メロディック・デスメタル『略してメロデス)」と呼ばれるわけだが、正直J-POPファンからメタルに興味を持った者にとっては、ちょっとメロディアスになったくらいではまだまだ拒絶反応を起こしてしまう(^ ^;) というわけで私も、Dark tranquirityやIn Framesの楽曲は苦手である。
しかし、このアルバムは違った・・・。 あまりにもネオクラシカルで、疾走感に溢れ、そしてメロディアスなメロデスなのである!!

アルバムのタイトル曲である
Hatebreeder、バンド名の曲であるChildren of bodomは、やはり特に力の入った凄いものになっている。前者の構築されきったギターソロは完璧としか言いようがなく、曲展開も圧倒的なパワーで押しまくってくる。 最強最強!!!  しかもこの曲、ヘンな所からも有名になってきているのだ.....↓
www.xametal.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=3&lid=218
 ・・・最早、原曲のカッコよさを完全崩壊させるほどの物凄いことになっているが、私などは何度見ても不覚にも大爆笑してしまっている。まさに空耳アワー拡大版。オフスプのALL I WANT(ドラエモーン)のように、いっそのことこのflashからでも有名になってもらいたいものである。ホント、もっと知名度増えないかなぁこの曲。
プログレッシブな展開を見せるChildren of bodomも凄いパワーで、中盤のあのメロで盛り上がりは最高潮になる。

トリを飾る
Downfall・・・ もう何と言うか、格が違う。最初の一分を聴いただけでアレキシの持つメロディセンスは天才的だなと圧倒された。どこまでもクラシカルに攻めてくる。 とはいえ、これは上のChildren of bodomにも感じたことなのだが、流石に中盤までに余りにもトバし過ぎるので、後半の印象が薄い感もあるのだが・・・そういった所も、彼らの若々しい押さえられないエネルギーを表しているようで許容できる。
同じく、やたらネオクラシカルな
Towards dead end、正統派でミドルテンポな曲なのに、ギターリフのお陰で疾走感が倍増しているWarheartSilent night,bodom nightも揃って良い。

ただ、よく指摘されているようにデス声(ヴォーカル)の質は明らかに3rd、4thのアレキシのが上である。よってこのデス声がやたら目立ってしまうアルバムの中盤で、かなり聴き手がツラくなる部分もあるような気がする
とはいえ名曲尽くしなのは間違いなく、SONATA ARCTICAあたりが気に入った人には是非聴いてもらいたいものだなぁ。




1.Hate me!
2.Mask of Sanity
3.Follow the Reaper
4.Northern comfort
5.Bodom after midnight
          /9曲
Follow the Reaper 81
2000年 3rdアルバム

こちらも表紙の「青」のイメージそのままに、まだまだネオクラシカルでメロディアスな楽曲を多く含んだアルバム。 前作よりもミドルテンポ寄りになった楽曲が多いのもさることながら、それ以上に気になったのが、随分インストパートが多いということ。 
彼らの代表曲となっている、オープニングの
Follow the Reaperも60%以上がインストパートという楽曲で、2分40秒以降ずっとインストパートが続くという流れは結構好き嫌いが分かれるのかも。しかしこの楽曲においてはまず始まり方のテンションが凄いわ、キーボードもギターの動き方も半端ないわで充分に楽しめる。
2〜4曲目はミドルテンポな楽曲が続き、どれも悪くはないのだが決定力に欠けると言った感じで、随分と同じ曲に聴こえてしまう節もある。
しかし5曲目
Mask of Sanityは格が違う。 とにかくキーボードとギターが絡みまくる楽曲で、その迫力はとてつもない。。。 終わり方のテンションにも文句ナシ。

というわけで、このアルバムで最も評判が良いのは上で詳しく紹介した2曲となっており、アルバムのハイライトはこれで終わりかなぁ、と思ってしまっていた。
しかし7曲目・・・

つ、
ついにチルボドが本気を出した・・・・・・・・・・・・・・・
この
Hate me!という楽曲は、イントロのテンション、曲構成のよさ、そしてあの幕切れの素晴らしさまで、全てがMask of Sanityとり一つ上の次元で展開されている気がする.... 加えて北欧らしさを象徴する、鈴の音、キーボードの音も曲中で効果的に鳴り響き、これもポイント高し。 フィンランド行きたいなー。

流石に最後のKissing the shadowsはやりすぎかとも思いますが、やっぱりネオクラシカルに展開する曲は好みです。 2rdと4thの間にある作品ですから、どちらかが気に入ったのなら、是非。